イサクの家族 リベカはその子ヤコブに言った、「わたしは聞いていましたが、父は兄エサウに、『わたしのために、しかの肉をとってきて、おいしい食べ物を作り、わたしに食べさせよ。わたしは死ぬ前に、主の前であなたを祝福しよう』と言いました。 <創世記27:6、7> イサクがエサウに語ったことを、母リベカは聞いていた。そしてそのことをヤコブに告げた。 イサクの家は4人家族であった。母リベカ、双子の子供は、兄エサウ、弟ヤコブの4人家族である。どこにでもあるような家族であるが、両親はそれぞれ父イサクがエサウを、母リベカはヤコブを愛した。 イサクにしてみれば、祝福はエサウに与えるものであった。 ところが神から預言を聞いているリベカにとっては、ヤコブに祝福を引き継がせるものだと思っていた。 しかし、それがどういう形でそうなるのか、リベカにとっては全く分からないことであった。 神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。 <伝道の書3:11> 神のご計画があるということは分かるが、そのプロセスを誰も知らない。その時が来るまで私たちにはわからないのだ。しかし、神は知っている。 イサクが騙されることも、エサウの失敗も、リベカの策略も、したたかなヤコブの演技も、なぜこれが赦されるのか、どうしてヤコブなのかということも、すでに神は知っていたのである。 ただ、イサクは自分からヤコブに祝福を授けることは出来なかっただろうと思うし、エサウの軽率さは神の絶対なる権威を知らなさすぎる故である。 リベカやヤコブはというと、だましてでも奪いたいものが神の祝福、恵みである。 いや、そこまでして…と思うかもしれないが、罪びととしてはみな同じ立場である。自分の罪を認めたうえで、神の愛に対してもっと貪欲になりたいものだ。 ただ、ヤコブと同じようなことをして神の祝福を求めたとしても、それが私の最善ではない。神のプロセスは、神の最善で進んでいく。(た) 竹田の岡城跡に行ってきた 岡城跡といえば「荒城の月(滝廉太郎作曲)」を思い出すが、隠れキリシタンの処刑場や、礼拝堂跡など、竹田は同時に隠れキリシタンの町なのである。 先日、竹田に住む松本兄に誘われて、私たち兄弟三人で竹田に向かった。竹田の町の狭い道路のなか、キリシタン遺跡を車で案内してくださった。 岡城跡も上まで車で登ってくださった。これは許可がいることなので本当に感謝である。 さて着くとすぐ、慈世庵 (ジョアン)という、由緒ある大庄屋の古民家を使ったカフェで食事をした。丸の中に太い十字の入った家紋(十字架を表している)が目に入る。 隠れキリシタンの人たちは、こういう人たちにかくまわれ、竹田の町のいたるところに命を長らえていたのであろう。 当時は草や木でおおわれその姿を隠していた、防空壕のような穴を掘った礼拝堂の姿は、今も当時を彷彿とさせる。 雨も降ることなく、ちょっと蒸し暑い曇り空の中、私たちは難攻不落と言われた岡城の石垣を見ながら進んでいった。 蒲鉾型の石が並ぶ石塀を横目に、西の丸や本丸のコースを歩いて行った。結構な距離である。 びっくりしたのは休憩所にピアノを置いてあったことだ。駅ピアノならぬ城ピアノである。それにもましてびっくりしたのは、松本兄がピアノに合わせて荒城の月を歌ったことだ。 荒城の月は、ベルギーでは讃美歌として歌われている。作曲者滝廉太郎がクリスチャンであったこともあり、ベルギーの修道院で「ケルビム賛歌」の曲として歌われているそうだ。 竹田の町がなんだかすごく愛しく感じさせられた今回の竹田キリシタン遺跡、岡城跡巡りであった。今は主と共にあるキリシタンの人々に、守られているのだなと、主に感謝して町に別れを告げた。松本兄ありがとうございました。(た) 【キリシタン洞窟礼拝堂跡で祈る】 〔釘宮孝枝〕 #
by mitiru-takae
| 2024-10-19 20:02
| 満ちる
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10/20の礼拝
今後の行事
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by mitiru-takae
| 2024-10-19 20:01
| おしらせ
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父の遺した神の祝福 しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、 われわれの不義のために砕かれたのだ。 彼はみずから懲らしめをうけて、 われわれに平安を与え、 その打たれた傷によって、 われわれはいやされたのだ。 <イザヤ53:5> 先週の礼拝は父(釘宮義人)の召天12年目の記念礼拝であった。 と言っても、何かイベントがあったわけでは無いが、講壇に立つと最期のER(緊急救命室)のベッドでの父の笑顔を思い出していた。 酷い闘病もなく、痛みもなく(多分入浴中心臓が止まった時点で意識はなかったかと思われるが、誰も知らない)天に帰って行った姿が今でもはっきりと脳裏に焼き付いている。 ERで息を引き取った方の前で笑いだすとは、たとえ、肉親であっても、他人が聞けば「なんてことだろう」と眉をしかめるかもしれない。しかし、周りを気にもせず、父の天に帰った安堵の笑顔を見た時、笑わずにはおれなかった。 そんな父が遺した「こうすれば信仰がわかる(マルコーシュ・パブリケーション発行)」という書籍がある。多くの小冊子を印刷、発行してきたが、古林三樹也先生の編集と、力作の表紙絵によってはじめて出版することができた。20年前のことである。 思い出ついでに本箱から出してきて読んでみる。 冒頭のイザヤ書は母が大好きだった賛美の聖書箇所である。 母は、神を除いては(笑)夫が一番の人であった。父のため、「すべての痛みを私が受ける」と言わんばかりに、信仰をもって病に苦しんだ。母の痛みは特別にイエス様に確かに覚えられていて、今は二人で御国での幸せの中にいることだろう。 痛みは誰にとっても大変なものである。 「こうすれば信仰がわかる」の中に山本和萬先生(以下先生)の証し(手術の痛みを負い給うイエス―山本和萬先生の証し)が載っているが、この先生の証しは、以前聞いたことがある。 本を見て今思い出してもすごいなあと感心するばかり、痛みや苦しみを信仰で解決できるものなのかと敬服してしまう。 先生は肺結核であった。 終戦後の肺結核は、死をも宣告されるほど、今とは比べ物にならない大変な病気であった。手術を受けるにも覚悟がいったであろう。先生は、「一切をお委ねします」と祈ったそうだ。 手術が終わって、麻酔が切れると、その痛さときたら、「今思い出しても気が遠くなるほど」であったそうだ。 その痛みの中で手術前の祈りを思い出した。 その時、先生はふと昨日の松林での祈りを思い出しました。 神さまに祈ったんだったな。イエスさまに一切を委ねてしまったんだったな。しかし矢張り今、こうして激しい痛さの中ではたえられないなァ。イエスさま、あなたはよかったなァ。あなたは神の子だから十字架の上でも、どんなひどい目にあっても痛い ことはなかったでしょうから。おれはダメだなァ。おれは痛いなァ。」 この時神が告げたおことばが冒頭にあげたイザヤ書53章である。 父釘宮義人の天への帰り方も、トミ母の痛みと愛も、山本和萬先生の痛みの証しも、すべてのことがイエス様からの私たちへの信仰の戦いへの励ましに聞こえる。 私たちの罪の赦しのため、イエス様が苦難を受け、御自身の命をもって救いを完成されたことは、私たちの想像を超えるものであり、私たちが神に愛されている証でもある。(た) #
by mitiru-takae
| 2024-10-12 20:24
| 満ちる
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