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No.510 家に帰ったN兄 2022.8.7

家に帰ったN兄

しかし、人の子は地上で罪をゆるす権威をもっていることが、あなたがたにわかるために」と言い、中風の者にむかって、「起きよ、床を取りあげて家に帰れ」と言われた。すると彼は起きあがり、家に帰って行った。<マタイ9:6、7>
 
 4月5日、N兄は入所中の施設からアルメイダ病院に救急搬送された。
 N兄弟は、過去この病院で奇跡の帰還をしている。今回も、どうか無事帰還してほしいと願いつつ、その時の看護師の方の言葉が思い出された。
 「Nさんがお元気になられたのは本当に奇跡ですね。教会の皆さんのお祈りのおかげですね。」

 今回もまた奇跡の生還をするであろう、いや、必ずよくなって今までお世話になっていた老人ホームに帰る、と気持ちを立て直しつつ、4月15日、担当の医師との話し合いに臨む。

 私たちの思い通りにはならなかったが、と言うのも、嚥下が難しくなった彼には鼻管が必要となり、さらに夜の吸痰などがあって元の施設には戻れなくなったのだ。
 とにかく次の入院先の病院を探してもらわねばならない状態となった。
 帰りに手を振ると、手を振り返してくださったのが印象的であった。

 この後、他の病院に移転し、そこで手厚く看護していただいた。
 そして7月22日には晴れの退院。新築の有料老人ホームへの入所もできた。息子のK兄も、自分の椎間板ヘルニアの手術後ということもあって、ほっとする。

 手短に書いたが、ここまで来るのには、本人も家族も、周りのお世話する者も、とにかく祈りつつ出来ることをする以外に方法がなく、その中で、N兄に対しての看護師などの語り掛け、出来る限りの嚥下の訓練など、人間として生きる励まし、お手伝いなどがいかに大切であるかを想わされた。

 こうして6日たった。いきなりN兄が近くの岡病院へ救急搬送された。
 誤嚥性肺炎だった。
 7月28日午後9時16分、N兄は天へ帰って行った。
 父釘宮義人が天に帰っていったと同じ病院のERのベッドの上で、父の働きを助け、父の信仰の後を追い続けたN兄は、天までも父を追いかけ、また、先に天に帰った妻であるT姉をも追いかけていったのである。

 今月は7月3日に、弟の妻であるY姉を天に送ったばかりである。二人とも、地上では精一杯生き、走るべき行程を走りぬいたなあと、目頭が熱くなるのを覚える。

 N兄の天への凱旋を祝うべく、前夜式、召天式を行った。あまりの美しい晴れ晴れとした顔に、生前のN兄の回心を思い出す。
 「聖歌576番 聖霊来たれり」の歌詞にあるように「目に入るもの皆輝く…」体験がかつて求道中のN兄を同時に新しく生まれ変わらせたのである。
 もう一つは5番に出てくる「無限の愛」の無限にあやかってか、名前を無限さんと、父は呼んだものである。

 前夜式には、6日間であったが最後にお世話になった施設の所長さんが、「自分の妻はクリスチャンです」と言って、最後まで席を立つことなく教会の前夜式に参加してくださった。

 召天式は、教会堂での式であったし、クリスチャンばかりであったので、妹は「まるで聖会のようだった」と、証ししていた。
 私自身も(弟の妻Y姉のお葬儀の時もそうだった)天に帰る姿がまるで見えているかのように、賛美も、お話も、喜びと寂しさが混ざった、人間的な感情にとらわれながらも、天においての私たちも後に続く、神と共にあるN兄の栄光の人生(と言おうか)を心からたたえたのだ。

人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。<ヨハネ黙示録21:4>

 人は肉体を脱ぎ去るとき、傷も、しみも、苦しんだ辛い記憶もすべて、地上に残していく。ただ、神と培った素晴らしい二人の記憶を持って天の故郷に帰るのだ。
 床を取り上げて、家に帰れ。とイエス様は言われた。もう病はないのだ。
 ベッドに寝ていた者も、起き上がって家に帰っていくのだ。
 「ただいま!」「お帰りなさい!」(た)
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by mitiru-takae | 2022-08-06 22:36 | 満ちる | Comments(0)
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