イエス様の信仰がわたしのうちに燃える 朝はやく都に帰るとき、イエスは空腹をおぼえられた。 そして、道のかたわらに一本のいちじくの木があるのを見て、そこに行かれたが、ただ葉のほかは何も見当らなかった。そこでその木にむかって、「今から後いつまでも、おまえには実がならないように」と言われた。すると、いちじくの木はたちまち枯れた。<マタイ21:18、19> 前日のことである。 祈りの家となるはずの、イエス様の父の家(神殿)に行ってみると、そこは強盗の巣とされていたのを見てしまった。 そこで宮の庭で売り買いしていた人々を皆追い出した。 両替人や、ハトを売る者たちの腰掛を覆した。 それでも、イエス様は多くの病人を癒し、不思議なわざをおこなった。 子供たちが宮の庭で「ダビデの子に、ホサナ」と言っているのを見て、律法学者たちは立腹して、イエス様に言った。 たぶん腹立たしげにだろう。 「あの子たちが何を言っているのか、お聞きですか」 イエス様はかれらに答えた。 『幼な子、乳のみ子たちの口にさんびを備えられた』とあるのを読んだことがないのか」。 わたしならば、律法学者のくせに知らないのか、と言わんばかりにイエス様の横で、威張って見せるところである。 宮の庭で起こったいろいろな出来事は、イエス様をさぞかし疲れさせたに違いない。 不信仰な世や人々を見るのは、イエス様にとっての霊の飢え渇きをもたらせる一番の要因であったであろう。 そしてエルサレムの神殿に向かう朝、イエス様の心は、渇ききってしまっていた。 ベタニヤで朝食は済ませたであろうが、霊の飢えはおさまっていないのだ。 格好のいちじくの木があった。 葉ばかりで、実がない。 「不信仰なエルサレムよ、枯れてしまえ」 涙を流し叫び出したいほどの、イエス様の霊の渇きの様子であった。 ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人たちを石で打ち殺す者よ。ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだのに、おまえたちは応じようとしなかった。<マタイ23:37> イエス様(神)が愛したエルサレム、イスラエルに住む人々、この先まだまだ増えるアブラハムの子孫たちのため、神が約束した契約の遂行のため、成就のために、イエス様は十字架への道を歩まれるのだ。 イエスは答えて言われた、「よく聞いておくがよい。もしあなたがたが信じて疑わないならば、このいちじくにあったようなことが、できるばかりでなく、この山にむかって、動き出して海の中にはいれと言っても、そのとおりになるであろう。 また、祈のとき、信じて求めるものは、みな与えられるであろう」。<マタイ21:21~22> 神のご計画は、イエス様の信仰によって完成する。 イエス様ほど、イスラエルの民や、私たちの贖いと復活、そして再建される新しい都と命について、信仰を持ってくださっているお方はいない。 山を動かすほどの信仰は、イエス様の信仰。 私の信仰は疑いが起こるかもしれないが、イエス様の信仰は、消滅することも変わることもない。 世界がはじまる前から永遠に変わらないお方、それがイエス様。 そのお方の信仰と命が私たちのうちに燃えている。 この世にある限り、私たちの命も燃やそう。(た)
by mitiru-takae
| 2021-09-12 15:29
| 満ちる
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