天の国を見つめる ほかの種は良い地に落ちて実を結び、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。耳のある者は聞くがよい」。 それから、弟子たちがイエスに近寄ってきて言った、「なぜ、彼らに譬でお話しになるのですか」。 そこでイエスは答えて言われた、「あなたがたには、天国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていない。<マタイ13:8~11> マタイの福音者の講解メッセージに入ってどのくらいだろうか。 実際に新約聖書を読み始めたとき、一番に躓くであろう、マタイの福音書第1章の系図は、旧約聖書を読み進めてここに登場する名前を知るだけでも、読んだ時の印象が全く違ってくる。 最近は、イエス様がご自身を神の国そのものとして話していることに改めて驚愕している。 やはりイエス様のお言葉は、表面でなく、神の奥義として読まなければよくわからない。 聖書の箇所によっては、道徳や、善行のための良書としてしまいがちである。 今日これを書いているときに、ある姉妹がLINEのチャット欄に証をUPしてくださった。 毎朝私の妹がLINEにみ言葉を載せてくれるのだが、今日はヘブル11:1であった。 さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。 事実を確認するという言葉を、多分、私たちもその姉妹と同じように、何かを主に願い求めるときのみ言葉として、とらえていたに違いない。 しかし今日の姉妹に与えられた天の奥義はこうであった。 【この御言葉、受洗の時に義人先生が下さったもの。ずつと将来の希望やあれが欲しい、これが欲しいと言うこの世のものを実現して下さる御言葉と思ってました。 でも、「望んでいる事がら、まだ見ていない事実」って天国のことなんだって、今になってはじめて気づきました】(W姉妹の言葉より) このような思いは、私もマタイの福音書を読み進めていなかったらわからないところである。 私たちにとって天国は事実なのだと・・・。 二人の姉妹の死があまりに感傷的になって私たちの心を締め付ける・・のではなくて、私たちの前に、天国の事実が証明され、みことばの素晴らしさと正しさが、かえって私たちを抱きしめたのである。 事実を確認させていただいた、ということである。 イエス様はたとえをお話になった後、耳のある者は聞くがよい」。と言われた。 イエスを受け入れることができない人々にとっては、このたとえから奥義を知ることができないからである。 しかし、弟子たちにせがまれて、イエス様は天の国の奥義を弟子たちに話し始めた。 私たちはここではっきりと知ることができる。それは天の奥義を知ることが許されている人と、許されていない人がいることをだ。 さまざまな奇跡を起こし、病を癒し、悪霊を追い出し、人々を天の国へといざなってきたイエス様に、果たしてついてきた人はどのくらいいたのか。 逆に、人々はつまずいたのである。 ここに神の側の選びと許しがあることは明らかだ。 さて、私たちは福音書に書かれたイエス様のお言葉の一つ一つを、たとえで語られたお話であっても、必ず天の国の奥義がそこにあることを知って、わからなければ弟子たちのように、「このたとえは何?」と聞いていきたい。 弟子たちは、イエス様の前では全く幼子で、愛すべき小さきものであることが、イエス様にとって、どれほどいとおしいものであったかと察する。 私たちが知らされる奥義は、ある人には100倍、ある人には60倍、そして私には30倍であるかもしれない。 どうか、数の多さに関係なく、天の国(私の中にある天国にも)に御国の実を実らせることができることを喜ぼう。(た)
by mitiru-takae
| 2020-11-15 14:35
| 満ちる
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