「バラバ」があなただったとしたら ここに、暴動を起し人殺しをしてつながれていた暴徒の中に、バラバという者がいた。<マルコ15:7> それで、ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。<マルコ15:15> 「ここに、バラバというものがいた」、リビングバイブルは「たまたま、この時」、新共同訳は「さて」、新改訳は「たまたま」、キングジェームス(英語)訳では「and」、と、バラバは本当にたまたま、この時とらえられて、牢に入れられていたようだ。 しかし、神のご計画に偶然はない。 バラバは赦された。 ローマの刑は鞭打ちも相当残酷だが、十字架刑は、最小限の流血で、なかなか死なないという、見せしめとしてより残酷な効果があるものであっただろう。まるで拷問である。 バラバが、こんな悲惨な刑を目前に控えて、牢の中につながれていたとすると、どのような思いでいただろうか。 「暴動をおこし」と書いているので、ローマに対する反逆罪であったのだろうか、そして暴動の中でローマの兵士を殺してしまったのかもしれない。 そうなると、十字架刑は免れないだろう。 彼は、牢の中で、イエス逮捕のニュースを聞いていたであろうか、自分の起こした事件以上に、エルサレム中を騒動に巻き込んだこの事件のことを、果たして知っていたであろうか。 たとえ、牢の番兵が話していたことを聞いて、薄々わかっていたとしても、ピラトに直接、イエスの代わりに私に恩赦をとは言えないだろうし、何を言っても聞いてもらえるような立場ではなかったであろう。 自分で犯した罪のために、明日は十字架にかけられて死ぬ身として、牢の中でうずくまっているだけで何もできない、自業自得の哀れな人、バラバ。 仲間はたくさんいても、死ぬときは一人っきり。 私たちも救い主イエスを知らない頃は、このバラバと同じであった。 神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。<ヨハネ3:16> 身代わりとしてバラバのために命を落とされたイエス。 それは、すべての人の罪の身代わりであった。 「すべての人のため」の中には、わたしもはいっている。 価値もないような罪びとの命のために、ご自分の命を引き換えにしてくださった。 バラバが自分から解放を選べたわけではない。 バラバが自分から頼んだわけでもない。 バラバが仲間を使って手回しをしたのではない。 ましてやバラバが祭司長たちに「イエスの代わりに私を許してほしい」と、懇願したわけでもないのだ。 わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。<ヨハネ第一4:10> わたしはバラバであった。 イエスの愛も神の愛も、なにも知らなかった。 まして、神が私のために身代わりになったことなど、微塵も知らなかった。 ただ、今、神の命に生かされている事実を知っている。 自分が十字架にかからなくて済んだことを知っている。 バラバも多分このことに、後になって気づいたことだろう。 イエス様感謝! (た)
by mitiru-takae
| 2019-06-30 23:00
| 満ちる
|
Comments(0)
|
ホームページ
カテゴリ
外部リンク
検索
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 画像一覧
|
ファン申請 |
||