血のしるし
我々がここに攻め込むとき、我々をつり降ろした窓にこの真っ赤なひもを結び付けておきなさい。またあなたの父母、兄弟、一族を一人残らず家に集めておきなさい。<ヨシュア2:18>
ラハブは、「お言葉どおりにいたしましょう」と答えて、二人を送り出し、彼らが立ち去ると、真っ赤なひもを窓に結び付けた。<ヨシュア2:21>
マタイによる福音書1章5節に「サルモンはラハブによるボアズの父」というイエス・キリストの系図の中の一節があります。
このラハブは遊女でした。腐敗しきったエリコの町の城壁の中につくられた家で、遊女をしながら、家族を養っていたのでしょうか、彼女は客から多くの情報を得ていたとみえ、イスラエルの民のことも、エリコ内での兵士たちの情報などもよく知っていました。
ラハブは、エリコに偵察に来たイスラエルの斥候の二人をかくまいました。これは、ラハブが神の側に就いたということですし、彼女は斥候のことばを信じることができているという、素晴らしい事実があるのです。イスラエルの神を信じることができなければ、斥候の二人のことばも信じられるはずがありません。
わたしたちはそれを聞くと、心は消え、あなたがたのゆえに人々は全く勇気を失ってしまいました。あなたがたの神、主は上の天にも、下の地にも、神でいらせられるからです。<ヨシュア2:11>
ラハブはイスラエルの神を信じる信仰をすでにもっていたようです。
ラハブの告白には、「イスラエルの神」への畏敬の気持ちが現れています。
「生死を分ける」とよく言いますが、ラハブの場合は、生死を分けたのみでなく、イエス・キリストの系図に載るという、すばらしい恵みをも受けることとなったのです。
ここに、「この家の住人は殺してはいけない」という「過越し」とおなじ「しるし」がつけられました。
「赤い紐」を家の城壁側の窓に結びつけたのです。
私たちの救いは、「イエス・キリスト(子羊)の血」以外にありません。
血の象徴である「赤い紐」を窓に結びつけたことによってラハブとその家族は救われたのです。
イエス・キリストの血を通しての救いは「過越し」を知ることでよくわかります。
私たちの心の窓に、「赤い紐」を結びつけ救いを確信しましょう。(た)