祈り 2013.3.24

祈り   

 しかし、まことに神はお聞きになり
 わが祈りの声にみこころをとめられた
 神はほむべきかな
 神はわが祈りをしりぞけず
 そのいつくしみを私から取り去られなかった  
<詩篇66:19、20>
 
 高校入試を控えたあるクリスチャンホームの男の子がいました。彼は毎日祈っていました。「勉強に集中できますように!」
 お母さんも又、熱心に祈っていました。
 「イエス様、子供の希望する高校の入学試験に合格しますように。彼が自分で選択した道へ進む第一歩なのです。たとえ難しい受験であったとしても、あなたは必ず奇跡を起こしてくださると信じています。」
 そして男の子は無事志望校に合格することができました。
 お母さんは、イエス様に感謝しました。
 「イエス様、あなたの奇跡を心から感謝します。」
 それを聞いていた男の子が少し不服そうな声で言いました。
 「お母さん、奇跡ではないよ!僕が一生懸命勉強したからだよ。勉強できるように毎日祈って・・・。」
 お母さんは返す言葉がありませんでした。ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、二人の心が砕けそうになった時、あったかい大きな声がしました。
 「合格おめでとう!よかったね!二人とも祈り続けていたからね、嬉しいよ!」
 帰ったばかりのお父さんの声でした。
 
 私たちも祈る時は一生懸命です。
 それがいつの間にか自分の思いや希望を最善と決め付けてしまっています。自分の考えや、行動が一番正しいと思い、ついつい他人まで裁きかねないというふうになりがちなのです。
 しかし、それでもなおイエス様は、私達のこの愚かだけれども、必死で熱心な祈りを聞いてくださるのです。それはイエス様が私たちの魂のいちばん深いところにある私自身を、誰よりも知っていてくださるからです。
 イエス様にいつも愛される私たちでありたいですね。
 
 主よ、あなたはわたしを探り
 わたしを知りつくされました。
 あなたはわがすわるをも、立つをも知り
 遠くからわが思いをわきまえられます。  
            <詩篇139:1、2>
祈り 2013.3.24_c0265111_223796.jpg(T.K画)
by mitiru-takae | 2013-03-26 22:03 | 満ちる | Comments(0)
<< 園の墓とイースターエッグ 20... 主よ信じます 2013.3.17 >>